下記の要領で第19回BGM協会セミナー『公共空間における音環境デザインについて』を開催します。
近年、公共空間において音、あるいは音楽の利用がますます広がり、その利用のしかたも多様化されてきています。これらは、街づくりや施設づくりの中で、環境計画や施設計画に基づき、施設者や建築家等が、音や音楽の重要性を認識し、聴覚を通して快適な環境空間を構築することを目的としている動きに支えられています。その一方で、音の氾濫による猥雑な空間の広がりもあり、氾濫した音が、活気のある空間や快適な空間へと侵食し、社会的にも批判の対象となっています。このような公共空間において、より一層活用できる音・音楽の在り方について、いろいろな事例を紹介しながら認識・検証し、これからの課題や新たな技法を学んでいきたいと思います。
田中直子(たなかなおこ)氏
サウンドスケープ研究家
1959年東京生まれ。1982年東京藝術大学楽理科卒業。卒業論文は「創造的環境音楽研究」。同大学大学院修士課程(音楽学)修了。水琴窟の調査を行い、音楽学における音文化研究の枠組みを探求する。国際基督教大学人文科学科助手を経て、サウンドスケープ研究機構・㈱LAOにて、音文化・音風景(サウンドスケープ)の観点から、地域の資源調査、環境学習園や文化施設の計画、サウンドスケープ・デザイン、環境に対する感性を高めるワークショップ等の公共事業を実施。国や自治体等の都市計画や地域活性化、文化振興、社会教育分野の各種委員も務める。
現在、宮城学院女子大学、二松學舎大学講師。また「共育フォーラム21」事務局長、環境芸術学会、生活教育連盟所属。主な著書に、『波の記譜法~環境音楽とはなにか』(共編著、時事通信社)、『世界の調律~サウンドスケープとはなにか』(共訳、平凡社)、『都市とデザイン』(共著、電通)などがある。当協会にて、『日本の音文化の研究~ケーススタディとしての水琴窟』(JBA資料13、昭和60年)を共同発表。
飯田厚二(いいだこうじ)氏
ローランドイーディー株式会社 国内営業グループ販売促進チームリーダー
ミキシング/レコーディング機器およびギター関連製品の開発に携わる。現在 は業務音響、映像機器の担当として音響演出、映像演出のプロモーションおよ びテクニカルアドバイザーを担当。
1992年4月、ローランド株式会社入社。同年12月、ローランドエレクトロニク ス株式会社開発部。1999年7月、ローランド株式会社特機営業部。2002年- 2004年、AMEI(社団法人音楽電子事業協会)デジタル・レコーディング委員会 に委員長として協力。2004年4月、ローランドイーディー株式会社販売促進チ ームリーダー。現在に至る。
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